本作は、「絞る」という日本の伝統技法に焦点をあてた作品です。 博多張子師・河野正明氏が手がけた真っ白な面の和紙に、私は“儚くも確かな夢”を見ました。 白の余白と、絞りによって浮かび上がる繊細な陰影。 その間にある静けさと輝きを、シルクオーガンジーや糸、グリッターパウダーといった異素材の重なりで表現しています。
伝統を受け継ぎながら、現代における表現の可能性を探求する、2024年にパリで開催された3Knots企画展「100面相展」に出品いたしました。